エキスパンドメタルとは

エキスパンドメタルの特徴

エキスパンドメタルは、金属板を特殊な機械と刃物によって千鳥状に切れ目を入れ、同時にこれを圧し伸ばしながら網目を形成してつくられます。

主な特徴

①エキスパンドメタルは他の鋼材に比べ軽く、しかも低コスト。(重量比較、コスト比較)

②一枚の板状なので、網目がもつれたり、ほどけたりしません。

 また、網目から光や熱、音、空気を通します。(使用例:フェンス、機械類の保護カバー、いのしかクン)

③床面使用の場合は、高い滑り止め効果を発揮します。

 また軽量なので、輸送や作業にかかるエネルギーやコストを削減できます。(使用例:工場床材、点検通路、スロープ部分)

④エキスパンドメタルが持っている傾きによって、まっすぐ見れば大きな開口があり、

 斜めから見ると小さな開口になります。(使用例:道路の中央分離帯、目隠し坂)

⑤㎡あたりの表面積が大きくまた重ね合わせる事により非常に小さな開口にすることができます。

(使用例:電極、フィルター)

⑥小さな開口のものから、大きな開口のものまで製作可能です。

 また、形状が規則正しく並んでいるので、デザイン性にすぐれています。(使用例:装飾用の壁面、天井)

エキスパンドメタル各部の名称

SW:メッシュ短目方向の中心間距離

LW:メッシュ長目方向の中心間距離

 

T:板 厚   W:刻み巾

S:SW方向製品長さ(長さ)

L:LW方向製品長さ(巾)


用語の説明

ボンド切断 網目に合わせたボンド部でのL寸法の切断
フルメッシュ 網目に合わせたボンド部でのS寸法の切断
乱 切 断 網目に関係なしのストランド部での切断(特に再切断の時発生)
タタミ目 製品寸法L×SでL<Sの形状の製品(例…914×1829、1219×2438、図参照)
ソロバン目 製品寸法L×SでL>Sの形状の製品(例…1829×914、2438×1219、図参照)
亀 甲 形 エキスパンドメタルのボンド部の長いメッシュの形状(図参照)
菱   形  エキスパンドメタルのボンド部の短いメッシュの形状(図参照)

規格

原板材料規格

使用原板の材質は、JIS G 3131(熱間圧延軟鋼板および鋼帯の1種)(SPHC)および JIS G 3141(冷間圧延鋼板および鋼帯)によるものを標準とします。

 

製品寸法の許容差

あらかじめ特約されたものを除き、次の通りといたします。

Lの許容差 +25mm    -0
Sの許容差 +25mm    -0

重量の算出方法

特殊寸法とフラット加工について

標準寸法表に記載以外の特殊寸法、フラット加工のご要望については、ご相談に応じますので、お問い合わせください。

表面処理について

亜鉛メッキ・錆止め仕上げ塗装等の表面処理を施したものについてのご注文にも応じます。